餃子を包み終えたものの、「すぐには焼けない……冷蔵庫に入れておけば大丈夫?」と迷うこと、ありますよね。夕食の時間に合わせて準備したいときや、家族の帰宅を待ちたいときには、包んだ餃子をいったん保存できるととても助かります。
結論からいうと、包んだあとの餃子は冷蔵庫で保存できます。ただし、時間が長くなるほど皮が水分を吸い、破れやすくなるんです。おいしさと安全面を考えるなら、保存のコツを押さえて、できるだけ当日中に焼くのがおすすめですよ。
餃子を包んだあと冷蔵庫に入れても大丈夫?
冷蔵保存はできるけれど、時間には注意
豚ひき肉などの生肉と野菜を使った餃子は、包んだあと常温に置きっぱなしにするのは避けたい食品です。焼くまで時間が空くなら、乾燥しないようにして冷蔵庫へ入れましょう。
ただし、冷蔵庫に入れたからといって、皮や具の状態がずっと保たれるわけではありません。具材の水分が少しずつ皮に移るため、時間が経つほどベタつきやすくなります。
目安は数時間、できれば当日中
包んだ餃子を冷蔵庫で置く時間は、数時間程度に収めるのが無難です。昼に包んで夜に焼く、という流れなら比較的扱いやすいでしょう。
一晩ほど冷蔵庫に入れても、必ず食べられなくなるわけではありません。ただ、皮がふやけたり、底がトレーに張りついたりしやすくなります。焼いたときに破れやすくなるので、翌日以降に回すなら冷蔵より冷凍のほうが向いています。
常温で待たせるのは避ける
「あと30分だから」と室温に置いてしまいがちですが、ひき肉入りの餃子は温度管理が大切です。特に暑い季節や暖房の効いた部屋では、短時間でも状態が変わりやすくなります。
包み終わったら、焼く直前まで冷蔵庫へ。冷蔵庫から出すのも、フライパンに並べる少し前で十分です。安全と焼きやすさを両立する、シンプルな方法ですよ。
冷蔵保存で餃子がベタつく理由と失敗しない置き方
野菜から出る水分が皮をふやかす
餃子がベタベタする一番の原因は、キャベツや白菜などの野菜から出る水分です。塩もみをした野菜をしっかり絞っていても、ひき肉や調味料と混ぜて時間が経つと、少しずつ水分が出てきます。
その水分を皮が吸うと、包んだ部分がやわらかくなり、トレーに張りつきやすくなります。焼くときに持ち上げた瞬間、底が破れてしまうことも。ここは、保存方法でかなり差が出るところです。
片栗粉や小麦粉を薄く使う
トレーやバットには、片栗粉または小麦粉を薄く広げておきましょう。餃子の底と容器の間に粉の層ができるので、張りつきにくくなります。
粉を厚く敷きすぎると、焼いたときに粉っぽさが残る場合があります。底が見えない程度に、薄くまんべんなくがコツです。粉を敷いた上に餃子を並べ、上からラップをふんわりかけてください。
重ねず、間隔を空けて並べる
餃子同士を重ねると、皮がくっついて一つにまとまりやすくなります。隣同士もできれば少し間隔を空け、ひだの部分が触れないように並べるのが理想です。
容器に入りきらないときは、無理に詰め込まないこと。粉を敷いた別のバットを使うか、冷凍保存へ切り替えましょう。保存容器の中でぎゅうぎゅうにするより、焼くときの形もきれいに保てます。
包んだ餃子を冷蔵庫で保存する手順
まずは具材の水分をできるだけ減らす
保存のしやすさは、包む前から決まります。キャベツや白菜を使うなら、刻んで塩を少量ふり、しばらく置いてから水分をしっかり絞りましょう。
絞ったあとも、キッチンペーパーで表面の水分を軽く押さえると安心です。野菜の水分が少ないほど、冷蔵中に皮へ移る水分も減ります。具を混ぜたら、長時間室温に置かず、手早く包むことも大切ですよ。
粉を敷いたバットに並べて覆う
餃子を包み終えたら、片栗粉か小麦粉を薄く敷いたバットに、ひだを上にして並べます。餃子同士が触れないようにし、乾燥を防ぐためラップをかけましょう。
ラップは餃子に押しつけるより、バット全体を覆うイメージです。乾燥すると皮が割れやすくなりますが、密閉しすぎて内部に水滴がたまるのも困ります。ラップが餃子に触れない程度にかけると扱いやすいでしょう。
冷蔵庫の低温になりやすい場所へ
保存場所は、温度が安定しやすい冷蔵室がおすすめです。ドアポケットは開閉の影響を受けやすいため、できれば避けましょう。
焼く時間が近づいたら、餃子の底が張りついていないか確認します。無理に引っ張らず、薄いヘラなどを差し込んでそっと外してください。皮がやわらかくなっている場合は、移動を最小限にして、そのままフライパンへ運ぶのが安全です。
冷蔵した餃子をおいしく焼くコツ
冷蔵庫から出してすぐ焼いてよい
冷蔵した餃子は、長く室温に置いてから焼く必要はありません。むしろ、出してから時間をかけると具材の温度が上がり、水分も出やすくなります。
フライパンを準備してから餃子を冷蔵庫から出し、すぐに並べる流れがおすすめです。底が少しやわらかくなっていても、慌てて粉を追加したり、手で持ち替えたりしないこと。形を崩さず、そっと扱いましょう。
最初に焼き面を作る
フライパンに油を広げ、餃子を並べたら、まず底面に軽く焼き色をつけます。餃子同士の間に少し隙間を残しておくと、蒸し焼きにしたあとも取り分けやすくなります。
底がきつね色になったら、水または熱湯を加えてすぐにふたをします。水の量は餃子の大きさや個数で変わりますが、底が軽く浸る程度が目安です。熱湯を使うと、フライパンの温度が下がりにくく、皮がべたつきにくいですよ。
ふたを外して水分を飛ばす
蒸し焼きの途中で何度もふたを開けると、蒸気が逃げて皮に火が通りにくくなります。水分がほとんどなくなるまで、基本はふたをしたまま待ちましょう。
最後にふたを外し、残った水分を飛ばします。仕上げに少量の油を回しかけると、底がパリッとしやすくなります。餃子がフライパンに張りついているときは、すぐに剥がそうとせず、底が焼けるまで少し待つのがポイントです。
餃子の作り置きに関するよくある質問
Q1. 包んだ餃子を一晩冷蔵庫に入れても食べられますか?
冷蔵庫で適切に保存していれば、翌日に焼くこと自体はできます。ただし、具材の水分で皮がふやけ、焼くときに破れやすくなる可能性があります。
においや見た目に違和感がある場合は、無理に食べないでください。翌日に回すと決めた時点で、冷蔵よりも冷凍保存のほうが食感を保ちやすい方法です。
Q2. 包んだ餃子は冷蔵で何日保存できますか?
冷蔵保存は、数時間から当日中を目安に考えると安心です。手作り餃子は生肉と生野菜を使い、皮も水分を吸うため、冷蔵庫に入れていても少しずつ品質が変わります。
たくさん作って数日分にしたいなら、包んだ直後に冷凍しましょう。金属トレーなどに間隔を空けて並べて凍らせ、固まったら保存袋に移すと、餃子同士がくっつきにくくなります。
Q3. 冷凍した餃子は解凍してから焼きますか?
冷凍餃子は、基本的に解凍せず凍ったまま焼くのがおすすめです。解凍すると皮の表面に水分が出て、やわらかくなったり、破れたりしやすくなります。
フライパンに油をひき、凍った餃子を並べてから水を加え、ふたをして蒸し焼きにします。冷蔵保存の餃子より火が通るまで時間がかかるため、最後まで中心が熱くなっているか確認してください。
餃子は、包んだあと冷蔵庫に入れておけば、短時間の作り置きができます。とはいえ、保存時間が長くなるほど皮は水分を吸い、焼き上がりに差が出るものです。
当日中に焼くなら、粉を薄く敷いたバットに並べ、重ねず、ラップをかけて冷蔵庫へ。翌日以降に食べるなら、包みたての状態で冷凍しておく。この使い分けを覚えておくと、餃子作りがぐっと楽になりますよ。
